『愛染かつら』『西鶴一代女』『雨月物語』など數々の名作に出演、「大女優」の名をほしいままにした銀幕のスター・田中絹代。清純派から演技派へ脱皮、後には老いと戦いながらも死ぬまで演じ続けた絹代の悽絶な生涯は、激動の昭和史そのものだった。獨身をつらぬき「映畫と結婚した」絹代の生涯を精緻に描いた評伝小説の労作。
愛されぬ花も,愛される花も